庭の木が大きくなりすぎてしまったり、台風で倒れそうな危険木があったりすると、「伐採したいけれど費用がわからない」「見積りの内容が本当に正しいの?」「高額請求されたらどうしよう…」と不安に感じる方は多いはずです。
実際、伐採は 木の高さ・太さ・作業スペース・危険度 によって料金が大きく変わり、業者によって見積り方法にも差があります。そのため、正しい知識がないと損をしたり、不要な追加費用を支払ってしまったりすることも珍しくありません。
この記事では、伐採専門のプロであるアーボソリューションが、
・木の伐採費用の相場
・追加料金が発生するポイント
・見積りで失敗しないチェック方法
・特殊伐採の費用
・伐採 or 剪定の判断基準
をわかりやすく解説します。
これから伐採を検討している方はもちろん、「値段が妥当なのか知りたい」「見積りの見方を知りたい」という方にも役立つ内容になっています。
木の伐採はなぜ必要?放置すると起きる問題

大きくなりすぎた木や傾いた木は、放置しておくとトラブルの原因になります。
倒木リスクが高まる
強風・台風で折れたり倒れたりする危険があります。特に古木や傾いた木は要注意。
越境トラブルにつながる
枝が隣家に入り込み、苦情や損害賠償の原因になることも。
建物への被害
根が家の基礎やブロック塀を押したり、雨どいに落ち葉が詰まったりします。
病害虫の温床になる
アメリカシロヒトリ、チャドクガ、カミキリムシなど、庭木の害虫が繁殖しやすくなります。
伐採は単なる「木を切る作業」ではなく、安全のためのメンテナンスという位置づけです。
木の伐採費用の相場はいくら?【高さ別・作業別】

伐採費用は木の高さ・太さ・危険度・作業スペースで大きく変わります。まずは高さごとの目安を紹介します。
高さ別の伐採費用相場
3m未満
5,000〜15,000円
小さい木なら比較的安価で対応可能。
3〜5m
15,000〜30,000円
一般家庭で一番多いサイズ。作業員2名のケースも。
5〜7m
30,000〜50,000円
脚立・ロープが必要で難易度が上がる。
7〜10m
50,000〜100,000円
高所作業となり、作業工程が一気に増える。
10m以上
100,000円〜
危険木や特殊伐採に該当する場合が多い。
※これらは木の状態・作業環境で変動します。
抜根(根の撤去)が必要な場合
伐採よりも手間がかかる作業のため、料金は高くなります。
・小〜中木:10,000〜40,000円
・大木:50,000〜100,000円以上
・重機の使用で+2万〜10万円
ゴミ処分費
伐採で最も費用差が出るのがこの部分。
・枝葉:3,000〜10,000円
・幹木:5,000〜20,000円
搬出距離やトラックのサイズでも金額が変わります。
伐採費用を左右する8つの要素
- 木の高さ
- 幹の太さ
- 枝の量
- 作業スペースの広さ
- 車両の横付け可否
- 電線・建物の近さ
- 作業員の人数
- ゴミの量
「木そのものの大きさ」と「現場の状況」の2つで費用が決まります。
特殊伐採とは?通常伐採との違い

通常の伐採は木を倒すスペースがある場合に可能です。しかし住宅街や狭い庭などは、倒す方向が確保できず 危険性が高いため特殊伐採が必要 になります。
特殊伐採の種類
ロープワーク(ツリークライミング)
木に登って上から少しずつ輪切りにする。
高所作業車の使用
道路付きが良い場所なら使用可能。
クレーン伐採
大木や危険木で用いる。
特殊伐採が必要なケース
・電線が近い
・隣家と接している
・倒すスペースがない
・木が傾いている
・枯死木で倒木リスクが高い
料金目安
通常伐採の2〜4倍になることもあります。
(例)7mの木 → 通常3万円 → 特殊伐採で8万円以上など。
伐採費用の見積りで失敗しないチェックポイント

伐採の見積りはトラブルも多い部分。必ず以下をチェックしましょう。
1. 作業内容が明確になっているか
見積りには最低でも以下の記載が必要です。
・伐採作業
・枝払い
・幹の処理
・ゴミ処分費
・搬出作業
・清掃の有無
2. 追加料金の条件が書かれているか
よくある追加費用の例:
・車両横付けができない
・枝葉の量が想定以上
・特殊伐採の必要が発生
・危険木の判断
・高所作業車の手配
追加費用が曖昧な業者は要注意。
3. 「1本◯円」だけで決めない
木の高さ・危険度・作業環境で料金は変動するため、安さだけで選ぶとトラブルになりやすい。
4. 写真見積りと現地見積りの違い
写真だけでは判断できないことが多く、当日価格が上がることも。
可能なら「現地見積り」を選ぶほうが安心です。
5. 極端に安い業者は注意
・ゴミ処理が含まれていない
・技術が不足している
・当日追加料金サービス
・保険未加入
安全性と技術は価格以上に重要です。
伐採作業の流れ

伐採は以下の手順で行われます。
1. 現地調査
高さ、太さ、周囲の建物や電線、車両の入り方を確認。
2. 作業計画の立案
倒す方向、避難エリア、枝の処理順、使用工具などを決定。
3. 伐木作業
倒せる場所:一気に伐倒
倒せない場合:ロープワークで上から輪切り
4. 搬出・積み込み
トラックまでの距離で時間が大きく変わる。
5. 処分・清掃
ゴミ運搬費が見積りに含まれているか要確認。
伐採しないとどうなる?

台風で倒木する
毎年ニュースになる事故の多くは老木や傾いた木。
越境トラブル
隣家との関係悪化を避けるためにも早めの対応が大切。
建物・塀・配管への被害
根が伸び続けると家の基礎や塀を押す危険も。
害虫の温床
枯れ枝や弱った木には害虫がつきやすい。
伐採は「危険を未然に防ぐための選択肢」として必要なケースが多いです。
伐採すべきか?剪定で済むか?判断基準

伐採したほうが良いケース
・幹が腐っている
・傾いている
・毎年強剪定しないと維持できない
・建物に近すぎる
・倒木の危険性が高い
剪定で十分なケース
・健康な木
・枝が少し伸びすぎただけ
・管理できるサイズに収まっている
迷う場合はプロに見てもらうのが安全です。
抜根(根の撤去)が必要なケース

抜根が必要になる主な理由
・別の木を植える
・駐車場・畑にしたい
・根が家の基礎に影響
・萌芽が出る木で、切り株放置すると再生する場合
抜根費用が高い理由
・重機の搬入が必要
・根の広がりが予想より大きい
・地中の障害物(石・配管)の影響
伐採と抜根はセットではないため、費用も別で発生します。
伐採費用を安くする方法

複数本まとめて依頼する
1本より複数本のほうが作業効率がよく、単価が下がりやすい。
繁忙期を避ける
春〜初夏、台風後は依頼が集中して高くなる。
ゴミ処分を自分で行う
自治体の処分場に持ち込めば費用削減になることも。
地元業者に依頼する
出張費が抑えられるためおすすめ。
見積りの「作業範囲」を確認する
追加料金を防ぐ最も重要なポイント。
よくあるトラブルと回避法

当日になって追加料金が発生した
見積りに作業範囲が書かれていないケースが多い。
作業音で近隣とトラブル
作業前の挨拶を業者が行うか確認。
作業中にフェンスが破損
業者が損害保険に加入しているか要チェック。
切り株からまた芽が出てくる
萌芽再生樹の場合、抜根または薬剤処理が必要。
まとめ|伐採費用は“木の状態と現場環境”で大きく変わる
木の伐採費用は、
・高さ
・太さ
・危険度
・作業スペース
・ゴミの量
で大きく変動します。
見積りでは
「何が含まれているか」「追加料金の条件は?」
を必ず確認することで、トラブルを避けられます。
アーボソリューションでは、伐採専門の技術と安全対策で、住宅街の狭い場所や高木の特殊伐採にも対応可能です。
危険木・大木でお悩みの方は、一度ご相談ください。
