立木伐採の流れ|安全な依頼方法と失敗しないコツ

敷地内にある立木が大きくなりすぎてしまい、

「台風が来るたびに倒れないか不安」
「枝が電線や屋根に当たりそう」
「近隣から落ち葉や越境枝で指摘されて困っている」
このような悩みを抱えていませんか?

立木伐採は、庭木の剪定とは違い、木を切り倒す危険を伴う作業です。
判断や手順を間違えると、建物の破損や事故、近隣トラブルにつながる可能性もあります。

一方で、伐採は「どこに頼めばいいのか」「費用はいくらかかるのか」「どんな流れで進むのか」が分かりにくく、初めて依頼する方ほど不安になりやすい作業でもあります。

そこでこの記事では、伐採の現場を知るプロの視点から、

・立木伐採の基本知識
・依頼から完了までの流れ
・立木伐採の費用相場
・見積りで失敗しない確認ポイント
・安全に依頼するためのコツ

をわかりやすく解説します。
「まず何から始めればいいか分からない」という方も、この記事を読めば安心して依頼できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

目次

立木伐採とは?庭木伐採との違い

立木(りゅうぼく)とは

立木とは、地面に根を張って立った状態の木を指します。
庭木として植えられた木も、山林の木も「立木」と呼ばれますが、この記事では主に敷地内にある立木を対象に解説します。

立木伐採とは

立木伐採とは、立っている木を切り倒し、撤去する作業のことです。
木の状況や周囲の環境によっては、ただ倒すのではなく、上から少しずつ切り分けて下ろす方法が取られることもあります。

剪定・伐採・伐根の違い

似た言葉が多く混同されやすいので、整理しておきます。

・剪定
枝を切って樹形を整えたり、風通しを良くしたりする作業です。木は残します。

・伐採
木を切り倒して撤去する作業です。切り株が残るケースが多いです。

・伐根(抜根)
切り株と根を掘り起こして撤去する作業です。庭を完全に更地にしたい場合に必要になります。

伐採を依頼する際は、「切り株を残すのか」「伐根までやるのか」もあわせて考えると失敗しにくいです。

立木伐採が必要になるケース(よくある依頼理由)

立木伐採が必要になる理由はさまざまですが、現場では次のような相談が多いです。

倒木リスクがある

・木が傾いている
・根元が腐っている
・枯れ木になっている
・強風で枝が折れる

こうした状態は、放置すると倒木事故につながる可能性があります。
特に枯れ木や腐朽が進んだ木は、見た目以上に危険です。

建物や電線に接触している

・屋根に枝がかかっている
・雨樋に落ち葉が詰まる
・電線の近くに枝が伸びている

電線付近の作業は危険度が高く、自己判断での作業は避けるべきです。

近隣トラブルの原因になっている

・越境枝が隣家に入っている
・落ち葉が大量に飛ぶ
・日当たりが悪いと言われた

近隣関係が悪化する前に、早めの対応が安心です。

管理できないほど大きくなった

木は毎年成長します。
剪定だけでは追いつかず、高木化して管理が難しくなると、伐採が現実的な選択肢になります。

立木伐採の費用相場|いくらかかる?

立木伐採の費用は「木の高さ」だけで決まるわけではありません。
幹の太さ、周囲の障害物、作業スペースなどで大きく変わります。

高さ別の費用目安

あくまで一般的な目安ですが、次のようなイメージです。

低木(〜3m程度)
10,000円前後〜

中木(3〜5m程度)
20,000〜50,000円程度

高木(5m以上)
50,000円〜
状況によっては10万円を超えることもあります。

費用が高くなる条件

次の条件があると、費用が上がりやすくなります。

・重機が必要
・ロープ作業が必要
・狭い場所で手作業が増える
・車両が横付けできない
・建物や電線が近い
・枯れ木や腐朽で危険度が高い

特に「狭い敷地で搬出が大変」「車が近づけない」ケースは、手運び距離が増えるため費用が上がりやすいです。

伐採費用に含まれるもの・別料金になりやすいもの

見積りを見るときは、何が含まれているかを必ず確認しましょう。

含まれることが多いもの
・伐採作業
・簡易清掃

別料金になりやすいもの
・枝葉や幹の処分
・伐根(抜根)
・切り株処理
・整地や埋め戻し
・重機費用

「伐採費は安いけど処分費が別だった」というケースも多いので注意が必要です。

立木伐採の流れ(依頼〜完了まで)

立木伐採は、基本的に次の流れで進みます。
事前に全体像を知っておくと、初めてでも安心して依頼できます。

1. 相談・問い合わせ

まずは業者に相談します。
この時点で伝えるとスムーズなのは以下です。

・木の場所
・木の高さ(だいたいでOK)
・倒木リスクの有無(傾き・枯れなど)
・建物や電線が近いか
・処分まで希望するか

写真が撮れる場合は、問い合わせ時に送ると見積りが早くなります。

2. 現地調査

立木伐採は現地状況で難易度が変わるため、現地調査は重要です。

・倒す方向が確保できるか
・障害物(塀・建物・電線)があるか
・搬出経路が確保できるか
・車両の横付けが可能か
・重機が必要か

ここで無理な作業計画を立てない業者ほど、信頼性が高いです。

3. 見積り提示(内訳確認が重要)

見積りで必ず確認すべきなのは、次のポイントです。

・伐採と処分が分かれているか
・処分範囲(枝・幹・切り株)が明確か
・伐根の有無
・追加料金条件
・重機費用が含まれているか
・損害賠償保険の加入

見積りが「一式」だけで内訳がない場合は、比較が難しくなるため注意しましょう。

4. 作業日の調整

日程を決める際は、近隣配慮も大切です。

・騒音が出る時間帯を避ける
・車両の出入りがある
・粉じんが出る可能性がある

業者側が事前説明をしてくれるかどうかも、安心材料になります。

5. 伐採作業

当日は安全対策を行ったうえで作業します。

・周囲の養生
・安全確保
・必要に応じてロープ作業
・上から切り分けて下ろす作業

木の状況によっては、ただ倒すのではなく、少しずつ切って安全に下ろす方法が選ばれます。

6. 搬出・処分

伐採後に出た枝葉や幹を搬出し、処分します。
処分が見積りに含まれているかどうかで、依頼後の満足度が変わりやすい部分です。

7. 清掃・完了

作業後は敷地内の清掃を行い、完了となります。
切り株を残す場合は、仕上がりも確認しておきましょう。

立木伐採は自分でできる?DIYが危険なケース

「費用を抑えたいから自分で切りたい」と考える方もいますが、立木伐採は危険が大きい作業です。

自分で対応できる可能性があるケース

・低木
・周囲に何もない
・倒す方向が十分確保できる
・道具と経験がある

この条件が揃う場合に限り、DIYで対応できる可能性があります。

業者依頼が必須のケース

次の条件がある場合は、必ず業者に依頼してください。

・高木
・電線が近い
・建物や塀が近い
・枯れ木や腐った木
・傾いている木
・チェーンソーに慣れていない

無理な伐採が危険な理由

・倒れる方向が読めない
・幹が裂けて予想外に倒れる
・チェーンソー事故
・落下事故
・第三者に被害が出る

立木伐採は「自分のケガ」だけでなく「周囲への被害」につながるため、無理は禁物です。

見積りで失敗しないコツ

立木伐採で後悔しないためには、見積りの確認が最重要です。

見積りで確認すべき項目

・伐採と処分が分かれているか
・処分範囲(枝・幹・切り株)
・伐根(抜根)の有無
・追加料金条件
・車両横付け不可の扱い
・重機費用の有無
・損害賠償保険の加入

「一式」見積りだけの業者は注意

内訳がない見積りは、比較ができず、後から費用が増えやすくなります。
最低でも「伐採」「処分」「伐根」の区分があると安心です。

安さだけで決めると危険

極端に安い場合は、処分方法が不透明なことがあります。
処分が曖昧だと、不法投棄などのトラブルに発展する可能性もあるため注意しましょう。

安全な立木伐採のために業者がやること(プロの作業ポイント)

プロの伐採は「ただ切る」だけではありません。
安全と周囲への配慮を徹底することで、事故やトラブルを防ぎます。

養生と安全確保

・塀や建物の保護
・車両の養生
・落下物対策
・作業範囲の確保

作業計画(倒す・吊る・分割する)

現場に応じて方法を選びます。

・そのまま倒せるか
・上から切り分けるか
・ロープで吊りながら下ろすか

無理に倒さず、安全優先で進めるのがプロの基本です。

近隣への配慮

伐採は騒音が出やすいため、近隣への配慮も重要です。

・作業時間帯の調整
・粉じんの対策
・事前説明

こうした配慮がある業者ほど、安心して依頼できます。

立木伐採後に注意すべきこと

切り株を残すか、伐根するか

伐採後は切り株が残ることが多いです。
切り株を残すと、次のような問題が起きることがあります。

・つまずきやすい
・虫が発生しやすい
・外構工事の邪魔になる

庭をスッキリさせたい場合は、伐根まで検討しましょう。

木材の処分方法

処分が見積りに含まれていない場合、伐採後に木材が残ります。
後から処分を頼むと割高になることもあるため、最初から処分込みで相談するのがおすすめです。

跡地をどう使うか

伐採後の庭は、整地や雑草対策をすると管理が楽になります。

・防草シート
・砂利敷き
・整地
・植え替え

伐採後の活用まで考えると、より満足度が高くなります。

よくある質問(FAQ)

Q. 立木伐採はいつがいい?

立木伐採は基本的に通年可能です。
ただし春〜夏は依頼が増えやすいため、早めの予約がおすすめです。

Q. 伐採後の処分までやってもらえる?

多くの業者が対応可能ですが、見積りに含まれているかは必ず確認しましょう。

Q. 当日に追加料金が出ることはある?

あります。
ただし、追加料金が発生する条件が事前に説明されていればトラブルになりにくいです。
見積り時点で「追加費用の条件」を確認しておくのが安心です。

まとめ|立木伐採は「流れ」と「見積り確認」で失敗を防げる

立木伐採は、木を切るだけの作業ではなく、安全管理と周囲への配慮が必要な工事です。
初めて依頼する方ほど不安になりやすいですが、依頼の流れを知り、見積りを正しく確認すれば失敗は防げます。

・立木伐採は危険が伴うためプロ依頼が安心
・費用は木の大きさと作業環境で決まる
・依頼の流れを把握すると不安が減る
・見積りは内訳と追加条件を必ず確認
・処分や伐根まで含めて相談できる業者が安心

立木の状態が不安な場合は、倒木事故が起きる前に、早めに専門業者へ相談するのがおすすめです。

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