庭木を伐採したあとに残る「切り株」。
見た目が気になるだけでなく、つまずきやすかったり、虫が発生したりと、意外と厄介な存在です。
「この切り株って、どうすればいいの?」
「抜根って聞くけど、伐根と何が違う?」
「費用はいくらかかるのか不安…」
こうした悩みを抱える方は多いと思います。
伐根(抜根)は、庭の安全性や見た目を整えるだけでなく、外構工事や駐車場づくり、植え替えなど次の計画をスムーズに進めるためにも重要な作業です。
ただし、木の大きさや根の張り方、作業環境によって費用が大きく変わるため、事前にポイントを押さえておかないと「思ったより高かった…」という失敗にもつながります。
そこでこの記事では、伐採・伐根の現場を知るプロの視点から、
・伐根(抜根)とは何か
・伐採との違い
・伐根費用の相場と内訳
・業者に依頼するメリット
・失敗しない業者選びのコツ
をわかりやすく解説します。
切り株をどうするか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
伐根とは?抜根とは?言葉の意味をわかりやすく解説

伐根(ばっこん)とは
伐根とは、伐採後に残った切り株(根株)を掘り起こして撤去する作業のことです。
地面の上に見えている部分だけでなく、土の中に広がる根まで処理するため、庭をスッキリさせたいときに必要になります。
抜根(ばっこん)とは
抜根も基本的には伐根と同じ意味で使われることが多く、現場では「根っこを抜く作業=抜根」と説明されるケースが一般的です。
業者によって表記が違うだけで、内容はほぼ同じと考えて問題ありません。
伐採との違い
伐採と伐根は、目的も作業内容も別物です。
伐採:木を切り倒す(地面より上の部分を撤去)
伐根:切り株と根を撤去する(地面の下まで処理)
伐採だけでは切り株が残るため、庭の使い方によっては「伐根まで必要になる」ことがあります。
切り株を放置するとどうなる?伐根が必要な4つの理由

1.つまずく・転倒などの危険
切り株は高さが低くても、意外とつまずきやすいものです。
特に、夜間や雨の日、庭で子どもが遊ぶ家庭では注意が必要です。
・子どもが走って転ぶ
・高齢の家族がつまずく
・草が伸びると切り株が見えなくなる
こうしたリスクを避けたい場合、伐根で根元から撤去しておくと安心です。
2.シロアリ・害虫・腐朽のリスク
切り株が枯れて放置されると、腐っていきます。
腐朽が進むと虫が集まりやすくなり、状況によってはシロアリなどのリスクも出てきます。
もちろんすべてが危険というわけではありませんが、庭の環境によっては「切り株が虫の温床になる」ケースもあるため、早めの処理が安心です。
3.景観が悪い・庭の手入れがしにくい
切り株があると、庭の見た目が中途半端になりやすいです。
また草刈りや芝刈りの邪魔になり、管理の手間が増える原因にもなります。
・草刈り機が当たって危ない
・芝生を張りたいのに凸凹になる
・砂利を敷いても見た目が整わない
こうした理由で伐根を検討する方も多いです。
4.外構・駐車場・植栽計画の妨げになる
伐根が必要になる代表的なパターンが、庭を作り変えるケースです。
・駐車場を作りたい
・物置やウッドデッキを置きたい
・人工芝や防草シートを敷きたい
・新しい木を植えたい
切り株が残ったままだと工事が進まないこともあるため、計画があるなら伐根はほぼ必須になります。
伐根(抜根)の費用相場|いくらかかる?

伐根費用は、単純に「木の大きさ」だけで決まるわけではありません。
根の張り方や土の状態、重機が入れるかどうかで大きく変わります。
伐根費用の目安(サイズ別)
目安としては以下のようなイメージです。
・小さい切り株(低木〜細い幹):10,000円前後〜
・中サイズ(庭木として一般的):20,000〜50,000円程度
・大きい切り株(太い幹・根が深い):50,000円〜
あくまで相場なので、現地状況によって上下します。
伐根費用が高くなるケース
伐根費用が高くなるのは、次のような条件が重なる場合です。
・幹が太い(根も太く深い)
・石が多い土地で掘りにくい
・狭い場所で重機が入れない
・家や塀の近くで慎重な作業が必要
・配管や基礎が近く、傷つけない配慮が必要
同じサイズの木でも、作業環境によって費用は変わります。
伐根と伐採をセットにすると安くなることも
伐採と伐根を別日に依頼するより、まとめて依頼した方が効率が良くなるケースがあります。
・同じ日に作業できる
・搬出車両や人員をまとめられる
・処分費を一本化できる
すでに伐採済みでも、今後別の木も切る予定があるなら、まとめて相談するのがおすすめです。
伐根費用の内訳|見積りで見るべきポイント

「伐根って高い」と感じる方が多いのは、作業内容が見えにくいからです。
見積りの内訳を理解しておくと、納得感が出て失敗も防げます。
見積りに含まれることが多い項目
・掘削作業(根の周囲を掘る)
・根の切断
・引き抜き作業
・簡易整地
別料金になりやすい項目
伐根では特に「処分費」がポイントです。
・根株や土の処分費
・重機使用料
・運搬費
・埋め戻し用の土
・防草シートや砂利など仕上げ工事
「伐根+処分」がセットか分離かを必ず確認
見積りでよくあるトラブルが、「伐根は安いけど処分が別料金だった」というケースです。
以下は必ず確認しましょう。
・伐根費用に処分が含まれているか
・処分の対象(根株だけか、土も含むか)
・追加費用が発生する条件
伐根の工法|手作業と重機、どっちがいい?

伐根の方法は大きく分けて2つあります。
どちらが良いかは「切り株の大きさ」と「現場状況」で決まります。
手作業での伐根
手作業は、狭い場所でも対応しやすいのがメリットです。
・重機が入れない場所に強い
・周囲を傷つけにくい
・小さな切り株向き
ただし時間がかかるため、結果的に費用が上がることもあります。
重機での伐根
重機が入れる現場では、スピードと効率が大きく変わります。
・大きい切り株に向く
・作業時間が短い
・掘削が深くても対応しやすい
一方で、重機の搬入が必要なため、場所によっては追加費用がかかることがあります。
伐根機(切り株粉砕)という方法もある
現場によっては、切り株を粉砕する方法もあります。
ただし「根を完全撤去する」のではなく、表面を処理して目立たなくするイメージです。
・完全撤去が必要か
・庭づくりの予定があるか
目的によって選び方が変わります。
伐根は自分でできる?DIYの注意点

自分でできるケース
・小さい切り株
・根が浅い
・周囲に障害物がない
この程度なら、スコップで掘ってノコギリで根を切り、少しずつ抜くことも可能です。
DIYで危険・難しいケース
・太い切り株
・根が深い
・石が多い
・配管が近い
・力作業でケガをしやすい
さらに、抜いた根株の処分が大変です。
土が付いたままだと重く、処分方法も限られます。
結論:無理せず業者依頼が安全で早い
伐根は「やればできる」よりも、
「安全に終わらせる」が最優先です。
時間や体への負担、処分まで考えると、業者依頼の方が結果的にスムーズなケースが多いです。
伐根を業者に依頼するメリット

安全に短時間で終わる
伐根は掘削や引き抜きが必要で、想像以上に重労働です。
経験がある業者なら、現場に合った方法で効率よく作業できます。
仕上がりがきれい(整地まで対応)
伐根後は穴が残るため、埋め戻しや整地が重要です。
庭として使える状態に整えてもらえるのは、業者依頼の大きなメリットです。
処分まで任せられる
根株は処分が大変です。
処分方法が不明確な業者に依頼すると、後々トラブルになることもあります。
信頼できる業者なら、処分まで含めて安心して任せられます。
追加作業(防草・砂利敷き等)まで一括相談できる
伐根のあと、庭をどうするか決まっている場合は、まとめて相談できると効率的です。
・防草シート
・砂利敷き
・整地
・外構工事の準備
次の工程まで見据えて提案できる業者は、満足度が高くなりやすいです。
伐根を依頼する業者はどこがいい?選び方のコツ

造園業者
庭全体の管理や景観を考えた提案が得意です。
「伐根後の庭を整えたい」という方に向いています。
伐採・伐根の専門業者
大きな切り株や難しい現場にも対応しやすく、作業もスピーディーです。
危険木の処理なども含めて相談したい場合に向きます。
便利屋・格安業者は注意
安さだけで選ぶと、
・処分が不透明
・保険がない
・追加費用が増える
などのリスクがあります。
信頼できる業者のチェックリスト
・現地調査をしてくれる
・見積りが明細付き
・処分方法が明記されている
・追加費用の条件が明確
・損害賠償保険に加入している
伐根工事の流れ(依頼〜完了まで)

1.相談・問い合わせ
2.現地調査
3.見積り提示
4.作業日調整
5.伐根作業
6.搬出・処分
7.埋め戻し・整地・完了
事前に流れを知っておくと、初めてでも安心して進められます。
よくある質問(FAQ)

伐根はいつやるのがベスト?
伐根は基本的に通年可能です。
ただし雨が続くと足場が悪くなるため、天候や庭の状況によっては日程調整が必要です。
切り株だけ残すのはアリ?
庭の使い方次第です。
「そのまま飾りにする」「花台にする」など目的があるなら残すのも一つですが、
外構工事や庭づくりをするなら伐根しておく方がスムーズです。
伐根後に穴は残る?
伐根後は穴が残りますが、埋め戻しと整地で整えることが可能です。
仕上げの土や砂利なども相談できます。
まとめ|伐根は「費用の内訳」と「目的」で判断しよう
伐根(抜根)は、伐採後に残った切り株と根を撤去する作業です。
切り株を放置すると、転倒リスクや虫の発生、庭づくりの妨げになることもあります。
・伐根=切り株と根を撤去する作業
・費用は切り株の大きさと作業環境で決まる
・見積りでは「処分費」「追加費用条件」を必ず確認
・安全と仕上がりを考えるなら業者依頼が安心
切り株をどうするか迷ったときは、まずは現地を見てもらい、状況に合った方法で見積りを取るのが失敗しない近道です。
