庭木が伸びすぎてしまったものの、「木を丸ごと伐採するほどではない」「危険な枝だけ落としたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
実は、庭木は全部切らなくても「一部だけ伐採」することが可能です。
例えば、
・隣家に越境した枝だけ切りたい
・台風で折れそうな枝を除去したい
・日当たりを改善したい
・電線に近い枝を整理したい
このようなケースでは、部分伐採(枝伐採・危険枝除去)という方法がよく利用されます。
この記事では、
・一部伐採とは何か
・部分伐採の費用目安
・料金が変わるポイント
・自分でできる範囲
・業者に依頼すべきケース
まで、現場視点でわかりやすく解説します。
一部だけ伐採はできる?部分伐採の基本

結論から言うと、庭木は必要な部分だけ切ることができます。
一般的に「伐採」という言葉は木を根元から切るイメージがありますが、実際の現場では次のような作業もすべて伐採・剪定の一種です。
・枝だけ落とす作業
・樹冠の一部整理
・危険枝の除去
・間引き伐採
・樹高の調整
つまり、木全体を撤去しなくても問題ありません。
むしろ、必要な部分だけ整理する方が、費用も抑えられ、木の寿命も守れる場合が多いです。
なぜ部分伐採が必要になるのか

実際の依頼理由として多いのは次のケースです。
・隣家へ越境している枝
・台風で折れそうな太枝
・電線や屋根に接触している枝
・落葉量が増えすぎた
・日当たりを確保したい
特に越境枝や電線接触は、放置するとトラブルの原因になります。
そのため、早めの部分伐採が安全対策として重要になります。
部分伐採の料金目安

ここが最も気になるポイントです。
部分伐採の費用は、枝の太さ・高さ・作業環境によって変動しますが、おおよその目安は次の通りです。
枝伐採の費用相場
細枝の整理
約3,000〜8,000円
中枝の除去
約8,000〜20,000円
太枝の切断
約15,000〜40,000円
高所作業車使用
追加10,000〜50,000円
クレーン作業
別途見積
※処分費・出張費が加算される場合あり
このように、枝1本でも高さがあると費用は大きく変わる点に注意が必要です。
料金が変わる主な要素

部分伐採は次の条件で価格が変わります。
・木の高さ
・枝の太さ
・作業スペースの広さ
・周囲の障害物
・重機の必要性
・枝の処分量
特に重要なのは安全性です。
住宅密集地・電線付近・傾斜地などは、安全対策が必要なため料金が上がる傾向があります。
部分伐採の作業方法(プロの現場)

実際の現場では状況に応じて作業方法が変わります。
高所作業車を使用するケース
高さがあり、安全に直接アクセスできる場合に使用します。
ロープ作業で行うケース
庭が狭い・車が入らない場所では、ロープで登る特殊作業になります。
クレーン伐採になるケース
太枝・大木・落下危険がある場合はクレーンで吊りながら切断します。
このように、部分伐採でも専門技術が必要になる場面は多いです。
自分で枝伐採はできる?

自分で枝伐採はできる?
低木や細い枝であれば、自分で切ることも不可能ではありません。
ただし実際には、想像以上に手間やリスクが多く、途中で作業を断念するケースも少なくありません。
自分で対応できる可能性があるケース
以下の条件をすべて満たす場合は、DIYでも対応できる可能性があります。
・高さが2〜3m以内
・脚立で安全に作業できる
・枝が細くノコギリで切れる程度
・周囲に建物や車がない
この程度の軽作業であれば、慎重に行えば対応できることもあります。
ただし、ここで注意したいのが「切る作業」よりも「その後の処理」が大変になる点です。
切った枝は想像以上に量が多く、
束ねる作業
運搬
自治体処分または持込
などが必要になります。
実際には「切るのは1時間、片付けは半日」というケースも珍しくありません。
業者依頼を検討すべきケース
次の条件に1つでも当てはまる場合は、無理をせず専門業者への相談が安全です。
・高さがある木(3m以上)
・太い枝の切断が必要
・電線・建物・屋根に近い
・傾斜地や足場が不安定
・枝が隣地へ伸びている
特に高所作業は、庭仕事の中でも事故率が高い作業です。
転落だけでなく、切った枝が予想外の方向へ落下するリスクもあります。
また、太枝は見た目以上に重量があり、落下時の衝撃で
屋根破損
カーポート破損
車の損傷
外壁の傷
などにつながる可能性もあります。
「できるかどうか」より「安全に終われるか」で判断する
枝伐採は、作業そのものは単純に見えますが、実際は
作業計画
安全確保
落下方向の管理
切断順序の判断
処分手配
まで含めて考える必要があります。
そのため、「切れるかどうか」ではなく、
「安全に最後まで終われるか」を基準に判断するのが重要です。
少しでも不安がある場合は、無理に自分で作業するより、専門業者へ相談した方が結果的に
時間がかからない
事故リスクがない
後片付けも不要
といったメリットが大きくなります。
部分伐採の失敗例

部分伐採は「少し枝を切るだけ」と思われがちですが、実際の現場では思わぬトラブルにつながるケースが非常に多くあります。特に自己判断で作業した場合、次のような失敗が起こりやすくなります。
切りすぎて木が急激に弱る
見通しをよくしようとして枝を多く切りすぎると、木は光合成ができなくなり急激に体力を失います。
その結果、葉が減る・成長が止まる・最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
庭木は「少し多めに切った」つもりでも、実際には致命的なダメージになることが珍しくありません。
バランスが崩れて倒木リスクが高まる
片側だけ枝を落とす、太い枝を1本だけ切るなどの作業をすると、木の重心が変わります。
木は枝の配置によって風圧を分散しているため、バランスを崩すと強風時に一気に倒れる危険性があります。
特に住宅近くの庭木では、倒木すれば
家屋破損・車の損傷・近隣トラブルに直結します。
実際、部分伐採後に数年以内で倒れたというケースも現場では珍しくありません。
切断位置を間違えて内部から腐る
枝は「どこで切っても同じ」ではありません。
適切な位置を外して切ると、切り口の回復が遅れ、そこから水分や菌が侵入します。
すると内部から腐朽が進み、外見は元気でも
中が空洞になって突然折れることがあります。
この状態になると、後から治療するのは難しく、最終的に伐採しか選択肢がなくなる場合もあります。
高所作業・太枝切断による事故リスク
部分伐採でも脚立や梯子を使うことが多く、転落事故の危険があります。
さらに太枝を切る際は、落下方向を誤ると
屋根破損
外壁損傷
窓ガラス破損
隣地への落下
といったトラブルが発生する可能性があります。
一度の失敗で修理費が数十万円規模になるケースもあります。
このように部分伐採は単純な作業に見えて、
木の健康・安全性・周囲の建物への影響まで考慮する必要があります。
そのため、安全に作業を行うには、枝の構造・成長方向・重心バランスまで判断できる
専門業者による施工が重要になります。
業者に依頼するメリット

専門業者に依頼すると次のメリットがあります。
安全装備で作業できる
適切な切断位置を判断できる
腐朽防止処理が可能
枝の処分まで対応
特に太枝の場合は、落下方向の管理が必要なため、プロ作業が安全です。
依頼時のチェックポイント

業者選びでは次を確認しましょう。
・見積無料か
・損害保険加入
・施工実績があるか
・追加費用が明確か
この4点を確認するだけで、失敗リスクはかなり減ります。
まとめ|一部だけ伐採は安全重視が重要
庭木は全部切らなくても部分伐採が可能です。
・必要な枝だけ整理できる
・費用を抑えられる
・安全対策になる
ただし、高所や太枝の作業は危険を伴うため、状況によっては専門業者への相談が安心です。
庭木の枝が気になっている方は、早めに状態を確認し、適切な方法で整理することをおすすめします。
